絵で見るタツノオトシゴの求愛チェック表~産卵までの達成度は?

水槽内のペア行動を観察して、下表のイメージと産卵までの
達成度を照らし合わせてください。


本資料は当社で観察されたジャパニーズポニー(クロウミウマ)の
求愛行動に基づき作成したものです。
飼育環境や種類によって異なる行動が観察されることもあります。

行動パターン 達成度
カラー・チェンジング

オスおよびメスの体色が腹部を中心に白みを帯びたり、明るい色が強くなります
アプローチング その1

オスがメスに接近して存在をアピールします。
アプローチング その2

オスはメスにさらに接近し、尾を巻き付けるなど、積極的に興味をひこうとします。
☆☆
ポンピング

オスは腹部の育児嚢(いくじのう)に海水を出し入れして卵を受け入れる準備をします。
☆☆☆
ダンシング

オスとメスは互いに尾をからませあい、ダンスを踊るように泳ぎまわります。
☆☆☆
ポインティング

オスもしくはメスが吻先(口の先端)を上方に向けます。
☆☆☆
ライジング

オスとメスが波長を合わせて水面付近に浮かび上がります。水面と水底をいくども上下することもあります。
☆☆☆☆
コピュレーティング
(エッグ・トランスファー)


水面付近でメスからオスの育児嚢(いくじのう)に卵が移送されます。
☆☆☆☆☆

番外編 ~ オス同士のメス争奪戦 ~
*タツノオトシゴは穏やかな性質です。相手を傷つけたり衰弱させるほどの攻撃はおこないません。

スナッピング

一方のオスが吻先(口の先)で他のオスをつつきます。
レスリング

オス同士で互いにからみあい優劣を競います。

参考文献 : Amanda C.J. Vincent(1994). Seahorses exhibit conventional sex roles in mating competition,
despite male pregnancy. Behaviour. 128, p. 135-151. 

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